2018/06/07 21:51

上質な革を使った名刺入れは、
人を惹きつけ、その経年変化に,
使い手の目に見えない日々の生活姿勢を映してくれます。


そして、スムーズな名刺交換を行えるようこの名刺入れを
制作しました。

 

 

 

 

 

名刺入れは3つのポケットに分かれています。

 

向かって左部分は、一枚革の作りなので、
たっぷり名刺が入ります。

 


向かって右側には、L型のポケットが2つ付いていて、
出し入れがしやすい作りになっています。

 

 

 

 

名刺交換の前にL型の手前側のポケットに

名刺を必要分入れておけば、

スムーズな名刺交換が行なえ、
頂いた名刺の一時保管にも使えます。

 

 

 

 

今回使用している革(プエブロ)は、

イタリアはトスカーナ州ので生産されている

バケッタレザーを使用しています。

 

バケッタレザーを簡単に言うと、

「植物タンニンなめし」の後に「オイルを加える」ことで、

極上の経年変化を楽しめる革です。

 

エルバマットや私のところで使用している革は、

ブライドルレザー、クロムエクセル、ルガトー、エルクレザー以外は、

全てこの「バケッタレザー」(タンニンなめしも含め)の世界最高峰に位置する革たちです。

 

 

プエブロの経年変化の一例です。

 

 

 

製作工程はこちらで詳しく書いています。

 

手縫いで、すべての工程を一人で制作しています.

 

 

オイルケアは不要で、

普段は乾拭きのみのケアが、一番いいです。
汚れが付いたときや、たまに固く絞った柔らかい布で拭き、

乾拭きしてあげるといいです。

(馬毛ブラシがおすすめです。)

 

 

プエブロの他にもいろいろなラインナップがあります。

 

 

 

 

 

 

 

10代、20代の頃は、第一印象よりも遥かに

中身が大事だと思っていました。

 

30代になり、表情に人生が、

服装に丁寧さが、

所作にその人の美意識が現れてくることに気づいてから、

第一印象非常に大事だと思うようになりました。

 

さらに

革小物の経年変化を見れば、

その人がどんな人かを

映しているような気がします。

 

 

 

蛇足ですが、名刺の起源は、

 

中国三国時代。 

その頃は、まだ紙のない時代。そのため,

名刺は竹製で、そこに自分の名前を書いて使っていました。
この竹のことを『刺』と呼んでいて、
名前の書かれた『刺』ということで『名刺』と呼ばれるようになった説が有効です。