2018/05/29 15:37

山登りはちょっとした小旅行のようなもので、

山を降りた時の
その土地の美味しい料理も
楽しみの一つです。



ナイロンの財布も水にも
強いのでいいのですが、
30代を過ぎた頃に
ナイロンの財布で
レストランに行くのが少し気恥ずかしかったのと、

レザーのトレッキングブーツのように
共に山の思い出を刻んでいける
財布を作りたいと思い、
イタリアンレザーの最高峰の革たちで
このコンパクト2つ折り財布を制作しました。



 

※後期のものは、真鍮製のキーリングが付いています。
前期のものは付いていませんが、
多少傷やへこみがはいってしまう可能性が
あることをご了承いただければ、
ハトメとキーリングを付けることも可能です。

サイズは、10cm×11.5cm(閉じた時)で、


ポケットに収納可能です。

 




 

登山に最低限必要な

保険証・お札・小銭・ICカード
(後期のものは鍵も)

収納可能です。



小銭入れ部分はしっかりとホックで留められ、

ICカードは改札を通る際、財布から出さず、
そのままタッチして通れます

前期



 後期



カードも複数収納できます。
特に経年変化後に革が柔らかくなると
結構入ります。
カードを13枚入れたところです。





 お札の幅は、大きめなので

海外のお札も収納可能です。




 小銭入れ部分は両端を押すと、

大きく開きます。

新品状態でも結構開きますが、
経年変化後
柔らかくなるとかなり開くので、
出し入れがしやすいです。


新品






経年変化後





後期のものは、キーリングが付いているので、
鍵も持ち運べます。
キーを取り出した感じです。






キーだけでなく、カラビナなども
付けることができるので、
色んな所に引っ掛けられます。

バックパックに。




ベルトループに。





ザックの中に入れると取り出すのが
めんどくさく、
そのためだけにウエストバックをもつのも
億劫です。

ポケットに入れて歩くのも
長距離歩くときには
結構邪魔です。

ポケットに入れない分歩きやすいので、
引っ掛けることができると
とても便利です。





プエブロ・アラスカ・エルバマット・
イタリアンヴィンテージバケッタ
アリゾナ・ブッテーロ・ミネルバリスシオ
イタリアンオイルバケッタ・ハバナは、

イタリアはトスカーナ州ので生産されている

バケッタレザーを使用しています。








バケッタレザーを簡単に言うと、

「植物タンニンなめし」の後に
「オイルを加える」ことで、

極上の経年変化を楽しめる革です。



Many CHOICE使用している革は、

ブライドルレザー、クロムエクセル、ルガトー、
エルクレザー以外は、

全てこの「バケッタレザー」(タンニンなめしも含め)の
世界最高峰に位置する革たちです。






イタリアンレザープエブロの
経年変化の様子です。

新品状態




経年変化
劇的な質感の変化と
極上の艶をまとい、
使いやすく、
薄くなってゆきます。






使い込むと新品と比べ、かなり薄くなります。




こちらは、2枚目の写真の
イタリアンヴィンテージバケッタの
経年変化です。






タンニンなめしの革は、
水に極端に弱いイメージですが、

使用により、
革の表面が引き締まっていくと革のオイルが回り

水ジミになりにくくなっていきます。

下記の写真は極端ですが、
多少の水はすぐに拭き取れば、
以外に目立たなくなります。


革靴は定期的に洗ったほうが良いように、
革小物も洗えるので、
革は水に弱いというよりは、
ピンポイントで水が付き、
そのままにしておくと、
周りの色と差が出てしまうため、
シミになります。

クロムエクセルを鞣している、
ホーウィン社の
シェルコードバンを使った靴で有名な
オールデンを洗った様子です。
コツがあるので、
適当に洗うと型くずれを起こし、
使い物にならなくなることがありますので、
ご注意を。




製作工程はこちらで詳しく書いています。



手縫いで、すべての工程を一人で制作、

金具はイタリアの真鍮製フィオッキ社の
最高級ホックを使用しています。





オイルケアは不要で、

普段は乾拭きのみのケアが、一番いいです。
汚れが付いたときや、たまに、
固く絞った柔らかい布で拭き、

乾拭きしてあげるといいです。

(馬毛ブラシがおすすめです。)




{山と街をつなぐ}


このコンパクト2つ折り財布と共に

山登りや日常を楽しんでいただければ、幸いです。